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営業を辞めたいと思った時、次の候補としてIT職が気になる人は多いです。
外回りを減らしたい。売り込みから離れたい。身体への負担を減らしたい。できれば在宅やリモートに近い働き方に寄せたい。そう考えると、ITやAI関連の仕事は魅力的に見えます。
ただ、最初に現実も見ておきたいです。営業からIT職への転職は可能ですが、未経験でいきなり高年収のエンジニア職に入るのは簡単ではありません。
大事なのは、「営業を捨てて別人になる」ことではなく、営業でやってきた顧客理解、説明、調整、数字を見る力を、IT寄りの仕事に移すことです。
IT職はエンジニアだけではない
営業からIT職と聞くと、プログラマーやエンジニアを想像しがちです。でも、IT業界の仕事はそれだけではありません。
- ITサポート
- ヘルプデスク
- カスタマーサクセス
- SaaSの導入支援
- インサイドセールス
- Webマーケティング
- AIツールの運用補助
- 営業企画・業務改善
このあたりは、営業経験と接続しやすい入口です。もちろん職種ごとに必要な知識は違いますが、いきなりコードを書く仕事だけを見て「自分には無理」と決める必要はありません。
営業経験が使えるところ
IT職でも、相手が何に困っているのかを聞く力は必要です。ツールを導入する会社も、システムを使う人も、最初から自分の困りごとをきれいに説明できるわけではありません。
- 顧客の話を聞いて課題を整理する
- 専門用語をかみ砕いて説明する
- 社内の担当者に確認して調整する
- 相手の温度感を見ながら提案する
- 数字や反応を見て改善する
これらは営業で鍛えられる力です。営業がつらかったとしても、そこで身についたものまでゼロにする必要はありません。
未経験30代が最初に見るべき現実
30代未経験でIT職を狙うなら、きれいな話だけで判断しない方がいいです。
- 最初は年収が下がる可能性がある
- 学習時間を確保しないと書類で弱くなる
- 未経験OKでも、PCやIT用語の基礎は見られる
- ITサポートでも夜勤やシフト勤務がある求人はある
- スクールを出ても転職が約束されるわけではない
ここを見ないまま動くと、「営業を辞めたのに別のしんどさに入った」ということになりかねません。
狙いやすい入口
ITサポート
問い合わせ対応、トラブルの切り分け、操作案内などを行う仕事です。営業の説明力や顧客対応経験を使いやすい一方で、基本的なIT知識は必要です。
カスタマーサクセス
SaaSなどのサービスを使い続けてもらうために、導入後の支援をする仕事です。売り切り営業より、顧客の継続利用を支える要素が強くなります。
Webマーケティング
広告、SEO、LP改善、アクセス解析などに関わる仕事です。営業で顧客の反応を見てきた経験は使えますが、未経験なら小さな実践ログが欲しいです。
AIツール運用・業務改善
社内の作業を効率化したり、AIツールを使って資料作成や情報整理を支援したりする仕事です。まだ求人名が固まっていない領域も多いため、職種名だけで探さず、仕事内容で見た方がいいです。
転職エージェントで確認すること
営業からIT/AI系へ動くなら、求人を見る時に次の点を確認してください。
- 未経験者を本当に採用しているか
- 営業経験を評価してくれる職種か
- 研修やオンボーディングがあるか
- 年収の下限はいくらか
- 外回りや新規開拓がどの程度残るか
- リモート可と書いてあっても実態はどうか
「ITっぽいから楽そう」で選ぶのは危険です。求人票の言葉だけでは、営業要素がどれくらい残るか分かりません。
求人条件を知りたい人へ
営業経験を活かせるIT/デジタル職を確認する
未経験で狙える職種、年収、働き方、営業要素の残り方は求人によって違います。応募しなくてもいいので、まず条件だけ確認してください。
求人条件の見方を確認するスクールや講座は万能ではない
リスキリング講座やプログラミングスクールは、使い方によっては助けになります。ただし、高額な講座を申し込めば自動的に転職できる、というものではありません。
- 受講費用
- 学習時間
- 転職支援の内容
- 返金条件
- 転職保証の対象年齢や条件
- 卒業後に何を成果物として見せられるか
このあたりを確認してから選んでください。焦っている時ほど、「これを買えば変われる」と思いたくなります。でも本当に見るべきなのは、講座名ではなく、その先で応募できる職種です。
まとめ
営業からIT職へ転職することはできます。ただし、未経験30代がいきなり好条件のIT職へ飛び移るのは簡単ではありません。
まずは、営業経験を活かせる入口を探すこと。ITサポート、カスタマーサクセス、導入支援、Webマーケ、AIツール運用などを見て、必要な基礎を補うこと。
営業を辞めたい気持ちだけで動くのではなく、営業で身につけた力をどこへ移すかを決める。そこから始める方が、現実的です。

